篤姫と家定

基本的に、時事的なことや日常のことはこのブログでは書かない方針だが・・・・、

NHK大河ドラマの「篤姫」は、私にとっては珍しく面白く、毎週、楽しみに観ている。

先週の話で、家定が亡くなったが、通常、この人は暗愚の将軍とされている。
しかし、ドラマ上では暗愚を演じていたという設定である。まぁ、暗愚では篤姫と絡むこともできないので、仕方ないだろう。

ところが、ある一流週刊誌を読んでいると、ある一流人物が、家定のことを名君と書いていた。

思わず、それはないだろう!と驚いてしまった。

確かに、家定はそれほど暗愚ではなかった、という説はある。
しかし、身体に障害あったことは事実であり、脳性麻痺ではなかったかという疑いもある。
今更、本当にことは分からないが、色々な説をみても、暗愚とまでは言えないのではないかということであり、名君という説はどこにもない。

にもかかわらず、この人は平気で家定を名君と書いている。
史実を知らない人が読めば、そのまま信じてしまうだろう。

もちろん、何らかの根拠があればいいのだが、書いている文章を読むと、その根拠は、大河ドラマ「篤姫」である。
ちょっと酷すぎはしないか。

そして、このまま行けば、家定は名君ということになってしまうだろう。

しかし、このことで、何か問題が起こるかといえば起こらないだろうし、目くじら立てることでもないかもしれない。

様々な事柄や言葉が、意味を変えて使われることは多い。
結局、それらの意味は、正しさではなくどれだけ多くの人が使用するかで決まるのである。

以前、記事に書いた「戦略」や「モチベーション」ということも、そうである。
多くの人が使う意味が、日常的には正しい意味なのである。

「ご苦労さま」「お疲れさま」という言い方がある。

ビジネスマナー研修などでは、目上の人には「お疲れさま」というべきで、「ご苦労さま」という言い方はしてはならないと、教えている。

私も、そう習い、意識して使ってきた。
目上の人間に「ご苦労さま」などと言う社員がいると、それは間違っているよと注意してきた。

ところが、昔の書籍などを見ると、上に対して「ご苦労さま」といった言い方をしている場合もあるのである。
気になって調べてみたが、くだらないビジネス書などは別にして、「ご苦労さま」は目上に使ってはならないという根拠を見つけることは出来なかった。

こだわる必要はないのではないかと、今は考えているが、それでは私が目上の人間に対して「ご苦労さま」を使うかといえば、やはり使わない。

本来の正しさに関係なく、多くの人が「ご苦労さま」は目上の人間に使ってはならないと考えている中で、逆らうことは出来ないからである。

結局、本当のことは誰にも分からないのだから、多くの人が家定を名君と考えるようになっても、それは仕方ないことだろう。
ただ、ちょっと気になったということである。


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テーマ : これでいいのか日本
ジャンル : 政治・経済

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こんにちはv-278

虚偽な事でも活字になって出回れば
それが真実になってしまう。
怖いことですね・・・
活字にならなくてもまた「慣習」という
大きな壁もあります。
「悪い慣習」「良い慣習」よく判断したいですね!

「様々な事柄や言葉が、意味を変えて使われることは多い。
結局、それらの意味は、正しさではなくどれだけ多くの人が使用するかで決まるのである。」
そうですね〜何が真実で、何が間違っているのか・・って
結局は大衆が決めるんでしょうかね?   
しかし、真理に関していえば、多勢が使用しようが、しなかろうが変わるものではないですよね。
大きな意味でとらえる事のできるものと、数字やデーターで表現するものではやはり違いがでますよね。 

こんばんは〜。

「お疲れ様」「ご苦労様」については以前から僕も思っていたので、「我が意を得たり」の感があります。
そうなんですよ。
どちらも立派な(?)敬語であり、使い分けることに根拠はないんです。

最近じゃ「ビジネス本」だけでなく、いわゆる「日本語本」も両者の使い分けを唱えているんですよね。
ある本に「時代劇を見てもそうでしょ」みたいなことが書いてあって、「そうか〜、たぶんテレビ番組から、こういう『誤解』が出てきたのかなあ」と考える次第です。

ただ「多くの人が、使い分けが正しいと考えている場では、それに従う」という考えにも同意です。
そんな場で「正しさ」にこだわって「ご苦労様」連発してたら、「敬語」の本来の意味がどっかいっちゃってますからね(笑)。

こんばんは 間違った日本語などがどんどん普及するのも同じでしょうね。「負けず嫌い」という言葉、「負けず」が嫌い、つまり「負けるのが好き」ではないか、と小さい頃から理屈を言っていましたが、どうも私の理屈が正解で、「負け嫌い」が変化してしまったらしいです。でも今の世の中で「負け嫌いです」って言うと、意味が通じないですね。

「ご苦労様」は確かに目上の方、上司の方
には使うべきでない言葉だと思います。
でも実際に使っている人を見かけることもあります。
時代とともにその言葉の意味も変わっていくことがありますね。

英語のポッドキャストでgrammer girlというものがあり
そこでgraduateとgarduate fromをまちがえて使っている
人の方が2倍多いといっていました。
間違いであってもそれが主流になると
みんな当たり前のようになってしまうのは
危険ですね。

ドラマを根拠にして史実を変えてしまうなんて、無理がありすぎで、やってはならないことだと思うのですが。
あくまでも、フィクションはフィクションとして楽しむべきだと思います。
ご苦労様とお疲れ様、確かに仰られる通り、目上の人にご苦労様は使ってはならないと教えられました。
根拠がないというのは驚きですが、それが常識となっているので、それを遵守すべきですね。
ただ、史実は曲げるべきではないと思います。(しつこいでしょうか?)

kirameki lee さんへ

歴史上の資料とされているものでも、厳密に考えれば、正しいかどうかは分からないんですよね。
現在と同じようなことは、当然、過去にもあったんでしょうから。

シンシアKさんへ

間違いを防ぐためには、心理を語る人が大事なのでしょう。
これには、勇気と粘り強さが必要です。こいったことが出来た人が賢人、偉人と呼ばれるのでしょう。

ドクエメットさんへ

全てにおいて大勢に迎合することは誠実な態度ではないので、戦うべき時は戦わなければと思っています。
問題は、何にこだわるかということです。この見極めは、結構難しいです。

ようこさんへ

「負けず嫌い」、なるほどそういわれてみれば、そうですね。
「情けは人のためならず」も、もうすぐに、人に情けをかけることは良くないことだという意味になるでしょう。

リラコさんへ

200年、ひょっとしたら100年前の人と現代人が会話するとしたなら、かなり難しいでしょう。
言葉の意味や用法が変わることは、仕方がないことのように思います。

桃源児さんへ

根拠については、私が調べた範囲ですので、私自身間違っている可能性もあります。
本当の史実は何だということになると、難しい議論になるとは思いますが、ドラマを史実と思い込むには、ちょっと酷すぎると感じました。
雑誌を見たとき、目を疑いました。

ドラマに限らず、歴史小説は、史実を曲げてキャラクターを作ってしまうことがあるようですね。特に、織田信長は極端で、主人公の場合と脇役の場合、全く違ったキャラになってる事が多いです。
「御苦労さま」「お疲れ様」俺も、同じように気をつけていました。
しかし、篤姫、おもしろいですよねぇ、俺も楽しみに観ています。

僕も「ご苦労様」は目上の人に使っていけないと教えられました。
何も疑問もちませんでしたが^^
目上、目下にかかわらず「お疲れ様」を使うようにしてます。
使い分け難しいですし。

No title

今ひざの上で電車の本を読んでいる息子が大人になった頃は、すっかり「名君」説になっているかも・・・わたくしも上司には「お疲れ様」で習い、通しています。正しい大衆が今のところ勝ちですかね。

No title

私も若い頃、「ご苦労さま」は目上にはダメと上司に注意されました。
そうですか。根拠は無いんですね。
でも、受け手の感情を考慮すると、「お疲れさま」と「ご苦労さま」は使い分けたほうが無難かと。

No title

みのむしさんへ

主人公になると、ほとんど立派な人になりますよね。
篤姫、これだけ大河ドラマを観たのは始めてです。

ビルドアークさんへ

私も同じです。とりあえず「お疲れさま」といっておけば問題ないですからね。

net-tanaka さんへ

根拠については、あくまでも私が調べた範囲ですから。しかし、どちらが正しいにせよ、今や、「ご苦労さま」を目上には使えなくなっています。
プロフィール

西森憲司

Author:西森憲司
高知県高岡郡佐川町生れ
通った学校
 奈良県榛原第一小学校
 兵庫県塚口小学校
 兵庫県宝塚小学校
 高知県昭和小学校
 高知県第六小学校
 高知県城西中学校
 高知学芸中学校
 高知学芸高等学校
 早稲田大学政経学部
千葉県大網白里町季美の森在住
株式会社クエスト代表
家族:妻と息子3人
趣味:勉学

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